2026/01/15 02:53
銀は、古くから「聖なる金属」として扱われてきました。
装飾品としての美しさだけでなく、
人を守るもの、場を清めるものとして、
世界中の文化や信仰の中で大切にされてきた素材です。
例えば、銀は強い抗菌性を持つことから、
水や食器、祭具などにも用いられてきました。
目に見えないものから身を守る力があると信じられていたのです。
また月の光を象徴する金属として、
感情や直感、精神性と深く結びついてきたのも銀でした。
金の「太陽」に対し、
銀は「月」。
静かで、穏やかで、内側に寄り添う存在です。
ジュエリーの世界では、
金やプラチナが価値の基準として語られることが多くあります。
けれど銀は、決して「下位の素材」ではありません。
使う人の生活に馴染み、
時間とともに表情を変え、
持ち主の在り方を映し出す金属。
磨けば輝き、
使えば深みを増す。
銀は、完成された素材ではなく、
共に時間を重ねていく素材なのだと思います。
ATELIER HOGARAKAでは、
銀を「気軽な素材」としてではなく、
一つの思想を持った金属として扱っています。
派手さよりも、誠実さ。
新しさよりも、積み重ね。
静かに、しかし確かに寄り添う。
それが、銀という素材の持つ本当の価値だと感じています。
身につけることで、
少しだけ心が整う。
そんな存在であってほしい。
銀は、今も変わらず、
人のそばにある“聖なる金属”です。
