2026/01/16 21:22
人間がこの地球に存在し始めたとき、
ジュエリーを身につけようと思ったことは、
ごく自然な流れだったのではないかと私は思います。
人は、そこに「穴」があると、
無意識に指を入れたくなる生き物です。
それが、
穴の空いた貝殻だったかもしれないし、
獣の骨だったかもしれません。
身の回りにあるものに手を伸ばし、
触れ、身につける。
その延長線上に、ジュエリーはあったのだと思います。
また、ジュエリーには
装飾だけではない、
呪術的な側面もあったはずです。
人の力だけでは到底かなわない外敵から身を守るためのお守り。
それに打ち勝つ力を得るために、牙や骨を身につける行為。
あるいは、
大切な人を亡くしたとき、
その人を近くに感じられるものを身につけたいという想い。
そこには常に、
「生きること」と「祈り」がありました。
人間は、衣・食・住だけでは完結しません。
生きるために必須ではないはずの
ジュエリーという存在に、
なぜか強く引き寄せられる生き物です。
合理性だけでは説明できない。
けれど確かに、
必要としてきた。
人はなぜ、ジュエリーを身につけるのか。
なぜ、身を飾るのか。
そう考え始めると、
尽きることのない好奇心が溢れてきます。
そして私は、
この問いを持ち続けながら、
ジュエリーを作り続けていきたいと思っています。