2026/06/16 10:01


最近、木目金について改めて考える機会がありました。

木目金は、異なる金属を重ね合わせて生まれる日本の伝統技法です。

ATELIER HOGARAKAでもこれまで作品の中に木目金を取り入れてきましたが、改めて向き合う中で、あることに気付きました。

私が惹かれているのは、木目模様そのものではなく、その在り方なのかもしれません。


金と銀。

プラチナとゴールド。

異なる素材が出会い、重なり合う。

しかし木目金は、金属が一つに溶けて同じものになるわけではありません。

それぞれの個性を残したまま、一つの模様を描いていきます。

その姿に、人と人との関係性を見ることがあります。


結婚も同じかもしれません。

二人が同じになることではなく、

違いを失わずに共に歩むこと。

価値観や考え方が異なるからこそ、新しい景色が生まれる。

木目金の模様は、そんな関係性にも重なって見えます。


考えてみると、この「共に在る」という考え方は、木目金だけの話ではありませんでした。

ATELIER HOGARAKAの作品には、

石と金属、

伝統と現代、

作り手と使い手、

過去と未来。

異なるものが出会うことで生まれる価値があります。


私はこれまで、

「人と時間を大切にする」

という想いをブランドの軸にしてきました。

その想いを別の言葉で表すなら、

「共に在る」

なのかもしれません。


木目金は、異なる素材が共に在ることで生まれる技法です。

だから私は木目金に惹かれるのだと思います。

それは単なる伝統技法としてではなく、

ATELIER HOGARAKAの考える価値観を形にできる技法だからです。


これから木目金を使った新しい展開も考えています。

技法を見せるためではなく、

「共に在る」ということの美しさを表現するために。

そんな作品を少しずつ形にしていきたいと思います。